葬儀の流れ
2017.03.29

緑に囲まれた墓地葬儀は粛々と行われるため、また宗教・宗派によって違うところがあるため、ときどき参列する程度では流れをつかむことがなかなかできないものです。日本の葬儀の9割を占める仏式の葬儀の流れについて、ある程度簡潔にまとめてみましょう。
仏式葬儀の所要時間は、40分から1時間程度です。このうち30分程度はお経が読まれる時間で、あとの10分から30分程度が弔辞・弔電、焼香に要する時間と考えてよいでしょう。参列客が多くなるほど、焼香にかかる時間は長くなります。会葬者が100人、150人規模となる一般葬では1時間程度、30人から50人程度の家族葬においては40分から50分程度をみておくと間違いありません。ただ、会葬者の数に関わらず弔辞や弔電の数が多い葬儀では、やはり時間がかかる傾向があります。
仏式葬儀では、司会者が開式の辞を述べると僧侶が入堂してくるため、会葬者らは合掌をもって出迎えます。そののち、10分から15分程度はお経が続くこととなるでしょう。この間、葬儀の場を清めたり、故人を仏弟子とするべく剃髪の義を行ったり、戒を与えたりと、宗派によって行われることは違います。一通りお経を終えると僧侶から司会へ合図があり、弔辞・弔電へと移行します。弔辞者は焼香台に進み出、焼香をしてから弔辞を述べます。弔電は、司会者が読み上げます。
弔辞・弔電が終わると、多くの宗派では引導法語に移ります。「あの世への引導を渡す」という言葉を聞いたことがある人は多いと思われますが、引導法語はまさにその「引導」の語源となった行為です。僧侶は故人の人となりなどを読み上げた後に大声をあげ、たいまつの形を模した棒を祭壇のほうへ投げつけます。これにより、あの世への「引導が渡される」こととなり、故人の魂は身体を抜けて旅立つとされています。引導法語を終えると、喪主・遺族・一般参列者の順に焼香をします。焼香が終われば喪主のあいさつとなり、喪主は会葬者に今日のお礼を述べます。のち、僧侶が退堂していき、司会によって閉式の辞がなされます。喪主あいさつの前に僧侶が退堂していく場合もあり、これは僧侶や葬儀社、葬儀場の方針によってさまざまです。
葬儀後は、火葬までは見届けない一般参列者が帰るため、遺族はいったん見送りに出ます。遺族が見送りから葬儀場に戻ってきたら、一同は棺の周りに集まり、お別れの儀が行われます。花を一輪ずつ故人の顔の周りに供え、安らかな眠りをお祈りします。出棺の時間となるまでの間は、棺の蓋を開けて最後のお別れがなされるのが一般的です。

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